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執筆者の写真湯山玲子

5月8日西麻布から、翌日、江ノ島への久々、クラブ遊び


 連休はカレンダー通りでしたが、その合間の平日二日というのは、なにやら非常に忙しく、案外、みんな働いているんだなぁとクサっていた金曜日、突如、社員・村松君から情報が入り、深夜一路、西麻布の<ブレッツ>へ。この場所、2000前後、クラブ雑誌をやっていた時にオープンしていて、靴を脱いで上がり寝ころんでダラダラできる大変にチルアウターな雰囲気が気に入っていたのですが、まさか、今もなお続いており、音響、アンビエント、アコースティックの牙城になっていたとは、思いも寄らなかったですよ。

 お目当ては細野晴臣、DJ WADAという斯界の大物ふたり。行ったらすでに細野プレイは終盤で。しかし、しばし、アンジェロ・バダラメンティーのような、いや、山頂の空気のような音に浸かりました。久々のDJ WADAのタッチは今回は、デトロイトの芳香がそこはかとなくただよう黒系仕様。彼の十八番であるその場の地霊を召還するような呪術性は健在でした。サブライムレコードの玉手ちゃん、科学未来館の森田さんたち、レイハラカミフリーク一家たちと店を出て、小腹を満たしに西麻布<権八>へ。安さにびっくり。今まで避けていたが、これからは、深夜の軽食処(特に蕎麦)として大いに活用しようっと。


 ほぼ四時間の睡眠にて、翌日は江ノ島展望台で行われたフリーパーティー<Freedom Sunset>に参加。

 この主宰者であるShiba君は昔、私がやっていたクラブ雑誌LOVE PA!のイビサ取材に同行してもらった人。アンビエントDJ/プロデューサーとして活動を続ける彼はイビサのチルアウト・カフェシーンに本質的なモノを感じたらしく、帰国後、満を持して地元・鎌倉で始めたパーティーの5周年だということで、行ってまいりました。雑誌編集者の妙味は自分が誌面で紹介し、仕掛けたことが、世の中に現実化していくことにつきるのですが、コレなんぞはまさにその有り難い実例です。

 何せ、前日に遊んじゃってるものだから、13時からのヨガにはやっとこさ途中から間に合って、「棒のポーズ」からの滑り込み。海風と太陽の下のヨガは気持ちいいにきまっていますが、いかんせん、リードをするセンセイが今イチ。普通のギャルでリードの言葉が弱々しい。こういう機会って、普通の人がヨガに出会うもの凄くいいチャンスだと思うのですが、それゆえに呼吸法や意識の保ちよう、そして、語り口や声(これ、重要!)でその境地にハメていくような指導がマル必なのですよ。次回からは、経験豊かなオバハンインストラクターの方を望みます。ホント、私なんぞはかけ声だけは上手いと思うんですが、何と言っても生来の身体の硬さでポーズがテキトーなんで何年やっても、無理。どこぞに阿川泰子、伊集佳代子のような声の、凄腕ヨガ・チャーチャーはいないものだろうかねぇ。

 果たして、この現場、展望台なだけに、海風が通って本当に気持ちがいい。畠山美由紀嬢の美声に酔い、Chari Chariこと井上薫のプレイに酔いましたが、Joiには驚いた。これ、ディープハウスのバンドユニットなんですが、ボーカル男子がアル・グリーンもかくやの甘アマのファルセットボイスなんですよ。ヘアもアフロにして、そのへんをよーくわかってらっしゃる。これから、チェックしておこうっと!

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